カパエルが情報収集のためバイトしているキャバクラ「らぶっ子学園」。そこで働いている七美は、彼氏のサブのため、馴染めない仕事でも頑張って働いていた。 七美はサブから誕生日に日本人形をプレゼントされた。人形集めが趣味で、しかもサブからのプレゼントということもあり七美はとても喜び、職場のキャバクラにも人形を連れていく。 しかし予定より早く仕事から帰宅したある晩、七美はサブの浮気現場を目撃してしまう。その日を境に、七美のまわりで関係者が奇妙な殺人事件が起こり始めた…。
それまで男性アクションで定評があった岡本喜八が、この1作で戦中派の屈折した心理を見事に捉え、本格的に評価された。ストーリーは、洋酒メーカーの宣伝部員というしがないサラリーマンの“才能のないだらしない奴が一生懸命生きること“の大変さを、自分史や戦後史と重ね合わせながら描く。岡本の演出は、主人公と妻との若い頃のロマンスを、「残菊物語」にたとえて、下駄と靴だけの合成アニメーションで描いたり、父親の事業の盛衰を書き割りのセットやアニメーションで描いたりと自由奔放をきわめる。また主人公の背後にいる同僚をストップモーションにして、カメラの背後でもう一人の自分が画面内の自分が置かれた立場を分析してみせるシーンなど、ナレーションの使い方も秀逸。
全52話と全25話で2度のTVアニメ化を果たした漫画『ハヤテのごとく!』の劇場アニメ化が決まった。アニメーション制作は第1期のSynergySPでもなく、第2期のJ.C.STAFFではなく、マングローブ。